オーナー 神代 和輝さん
ニュージーランドの山間にひっそりと佇むゴルフコースの名前。大学卒業してこの場所を訪れ、これから独立するという思いとその時に抱いた信念を忘れないように工房の名前に選んだ
オーナーの神代和輝さんは、大学卒業後、先輩の工房で腕を磨き、練習場のインショップで仕入れや販売の勉強をし、独立したのは10年前。元々手先が器用だったこともあり、店の内装から作業台、テーブルに至るまで、自分が使いやすいようにすべてが手作り。お店は同じ摂津市の中で3ヶ所目となるが、工房を初めた時からロマロを扱っているという。
「工房を始める前に、友人とのラウンドの時に、彼が使っているロマロのアイアンを初めて打たせてもらったんです。デザインも他のメーカーとは違うし、一見難しそうだけど、すごく感じが良かった。その印象がずっと残っていて、独立して何か柱となるブランドを考えた時に、真っ先に頭に浮かんだのがロマロでした」
客層は、これから上手になりたい人や、上手になるために道具を考える人たちがほとんどで、店のコンセプトも「一緒にゴルフを上手になっていきましょう」というもの。
「私自身も競技ゴルフをしていて、ゴルフの調子が良い時は、年間でも数日しかないと思っています。だからこそ調子が悪い時や、あれこれ悩みながらプレーしている時でもクラブに難しさを感じないことが大事なんです。まさにロマロはそういうクラブです」
そんな思いがあるから、お客さんには「調子が良い時に新しいクラブを作ってはいけない!」と伝えている。ゴルフはミスのスポーツと言われるが、その中で背伸びをしたクラブを使っては、上達の妨げとなってしまう。神代さんがいうお客さんに上手くなってほしいという思いに、ぴったりハマるのがロマロのクラブだったのだ。
「こうして、しっかりお客さんと会話をして、どんなゴルフをしたいかを分かった上で、時間をかけてクラブを作っていきます。ウチの主力商品だった前作のタイプRを使っているお客さんが、4年くらい経ってリニューアルした今回のタイプRに買い替えたいとお店に足を運んでくれる。このモデルチェンジのタイミングも絶妙ですし、それだけお客さんがロマロに対して魅力を感じているということだと思っています」
「クラブをお渡してからがスタート」。これは神代さんのモットーだ。お客さんにクラブを作ってゴルフが上手くなり、再びお店を頼ってくれて初めて自分の仕事が評価されたと思えるという。店と客という垣根をなくし、ゴルファーという同じ目線で一緒にクラブを作っていく、何とも親しみのある工房である。
大阪府摂津市南別府町4-16
TEL&FAX 06-7504-5709
営業時間 10:00~19:00(土日祝 10:00~18:30) 不定休
www.millbrook-golf.com